塾の先生として、こうした仕事をやっていますと、
いろんなお子さんやお母さんに出会います。
「子は親の鏡」とはよく言った言葉で、子供の姿を見ていれば、
だいたい、親御さんが普段どのように接しているかある程度分かってしまいます。
ガミガミいつも小言を言っているお母さんの家庭は
いつもニコニコできないんですよね。自分の家がまさにそうでした。
家にいるときはいつも窮屈で、小言を聞きたくないので帰ってくるなり、
自分の部屋に閉じこもったものです。
さて、今回はガミガミ叱らない効果的なしかり方について、
少しお話いたしますね。
ガミガミ叱らない家庭は長生きの傾向
デンマーク・コペンハーゲン大学の研究によりますと、
ガミガミ叱るお母さんがいる家庭はそうでない家庭に比べて、家族の死亡率が
2.5倍ほど高かったそうです。
実際、夫は逃避手段がありますが、子供は基本避けることができません。
毎日、毎日
「また、出しっぱなしにして!片付けなさい!」
「早く○○しなさい!」
「またゲームしてる!いいかげんに勉強しなさい!」
「ダメでしょ、何度言ったらわかるの!」
こんなことを言っても、「馬の耳に念仏」状態のご家庭も多いのではないでしょうか。
特に子供の成績についてあれこれ言われるのは子供にとってはきついですよね。
(言っている方もきついんですよ)
メラビアンの法則をご存知ですか
人が誰かに何かを話したとき、脳に伝わる割合は以下の通りだそうです。
会話の内容 7%
会話のピッチや声のトーン 38%
顔の表情やボディランゲージ 55%
いくら言っても、子供には「まーたガミガミ言ってる」くらいしか耳に届かない理由は
ここにあるのではないでしょうか。でも、当然ですが叱らなければ悪い行いを
改めることはできませんよね。どうすればよいでしょうか。
普段の雰囲気と違っていることに気付かせる
大人であっても、叱ってしまうとき、怒りとごちゃ混ぜにする方もいますね。
あれは良くありません。ただ自分の感情のはけ口を子供に求めているだけです。

マンガ「ドラえもん」でよく見かけるこの光景も本当にガミガミしているだけです。
普段と違う服がいいでしょう。エプロンやジャージ姿ではなく。
普段と違う姿勢を取らせましょう。正座させてもいいでしょう。
普段と違う口調で話しましょう。ただし、口早にはしないように。
普段よりも目を合わせて話しましょう。説得するのですから。
よくお説教するときはお父さんがやるご家庭も多いですが、あれも効果的ですね。
つまり、いつもと違う雰囲気を出せればいいのです。
叱るときはそのときだけでいいのですからね。
![]() 【ドラえもん】●ジャイアン猛言トランプ |