去年、初めてでた「道徳偏差値」という言葉。あなたは知っていますか?

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2014年末に文部科学省から公表された「全国学力・学習状況調査」のなかに
「道徳偏差値」というものがありました。

発表されたのがこちらの表です。
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この表によれば、秋田県がダントツで、僕の住んでいる宮城県は、
まぁひどいところにいますね。道徳的な意識に差があるということらしいですが、
これはどういうデータなのか、解説していきたいと思います。

人としての「徳」を表したようなもの

質問は主に5項目あり、
1 学校の決まりを守っているかどうか
2 友達との約束を守っているかどうか
3 他人の気持ちを配慮する人間になりたいか
4 いじめに対する意識はどうか
5 人の役にたつ人間になりたいかどうか

少年犯罪がメディアでも大きく取り上げられるような昨今、
これらを調査することで、道徳的な意識を目に見えるような形で
算出しようとしたんですね。

さて、この道徳偏差値ですが、
結論から言うと、「あんまりあてにならないもの」と
僕の目には映っています。その理由を端的に説明します。

データの信ぴょう性に問題が

この設問は
「1. 当てはまらない」「2. どちらかといえば当てはまらない」
「3. どちらかといえば当てはまる」「4. 当てはまる」
を子どもたちに選ばせているのですね。

子どもたちによってばらつきはありますが、
それらは自己評価に過ぎないということ、
そして、多数の小学生になれば、その標準偏差も小さくなります。
現に今回の標準偏差は0.02~0.06ほどだそうです。
平均が3.31ほどですから、ほとんどの県は
せいぜい3.25~3.37ほどの幅しかありません。

つまり平均の点数をとってもせいぜい選択肢の0.2つ分くらいしか違わないのです。

つまり、トップの秋田県と一番下の福島県は
さして、選択肢の違いはなかったということです。

しかし、それを「偏差値」という指標で表すと、
だいたい20~80の分かりやすい値に収まるようになりますから、
トップの秋田県がさもすごいように見えるのです。

このデータは結局、統計を取る人の意図が含まれているんですね。
この序列にたいした意味はないのです。何か統計があったとき、
それはどちら側の方向を向いている情報なのか、そして、どのような意味があるのか
よく考えたうえで見ていく必要があるかと思います。
(こんなことに予算を使うのもばかばかしいことでもありますね)

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ふじわら先生

1980年6月26日生まれ。A型。 仙台市の学習塾「藤原進学塾」を運営しております。ボードゲーム「漁村においでよ!」「俺の街」「ぶたぶたこぶた」作者です。独自の楽しくアタマが良くなる知育パズル本も好評発売中。 自由でストレスのない生活を送るために、人生を楽しむための企画づくりを毎日のテーマとしております!