1学年に5人!?進学校にリストカットする子が多い理由とは

cutter

数十年前と比べて、格段に多くなっているのは「子どもの不登校数」です。
いまや、約2%の子が保健室登校や不登校だったりします。

自分も、塾の先生をやってきてこの問題に直面してきました。
最近だと企業でストレスチェックが義務化されたりなど、
心の病気はいまや、大きな問題ですね。

自殺予防総合対策センターの調査によると、約67%の先生が
自傷行為をする小学生を、約99%の先生が自傷行為をする中学生を
担当したことがあるとあります。つまり、身近にある問題と意識すべきです。

彼ら、彼女らは親しい人にリストカット(自傷行為)を見せつける傾向があります。
そして、そうした行為は進学校になればなるほど、割合が高くなっています。

なぜ、そうした自傷行為をしてしまうのか今回はそこからお話します。

ピアスやタトゥーをどう考えますか

街を歩くと、唇・ヘソ・舌などにピアスをたくさんつけている人を
見かけたりしますよね。
piercing

「痛そう!」

と思うのは僕だけではないはずです。

実は一般人(職業でつけている人は除いて)で、体のあちこちにピアスや
タトゥーを付けていると精神医学では「自傷行為」とみなされます。

本人が自覚しているかどうかにかかわらず、
それは一種の「自己顕示欲」…自分という存在を周りに知らしめたいという願望なのです。

そして、ピアスやタトゥーはリストカットと深い相関があるのです。
また、飲酒や喫煙、薬物の勧誘を受けたことがある経験者も多いのです。
(Matsumoto & Imamura, PCN, 2008 より)

自傷行為を止めるにはまず原因を

このような自傷行為に走ってしまうのは、「承認欲求」が満たされていない証拠です。
承認欲求とは自分の事を他者に認めてもらいたい欲求のことで、
「幼少期に両親から十分な愛情を注がれることで、満たされる欲求である」
と言われています。

つまり、まず両親の育て方なんです。

さて、本題に戻りますが、
ではなぜ進学校の子にリストカットが多くみられるのでしょうか。

この承認欲求というのは厄介なもので、
あまり自覚することができないものなんですね。

だから、突然この欲求が満たされないと、「よく分からないけど」
心が不安定になったり、イライラしたときに自分で消化できなくなるのです。

ここで、自己顕示欲の強い子はリストカットではなく、
他者に暴力を振るったり、ピアスをつけたりする方向に走ります。

一方で進学校の子…つまりは、比較的頭が良い子たちは
そうした行為はいけないことと小さいころから教え込まれていますし、
何より、両親の表情を読み取り、体裁を取り繕うとします。
その結果、自分の内面に不満を溜めてしまい、リストカットに走る子が多くなるのです。

経験ですが、手首は親に見られるからという理由で、かかと部分を自傷する子もいますね。

また、自傷行為の55%は不快感情への対処です。
(Matsumoto et al, PCN, 2004より)
「イライラを抑えるため」「気持ちをすっきりさせたくて」「生きるために必要」
「心の痛みを身体の痛みに置き換えている」 「私の安定剤」
このような気持ちを理解しなければなりません。

自傷行為が慢性化するとどうなるか

ショックなことがあって自傷行為に走ることが第一段階です。
これは「自分」をコントロールするための自傷行為です。
「死ぬために」切るわけではないが、切っていないときには、
漠然とした「死の考え」…希死願望に憑りつかれているのです。
(Walsh&Rosen,”Self-multiation” より)

ところが、それを続けていくうちに、自傷行為の効果が薄れてきます。

そこで、それを周囲に見せつけることによって、
周囲をコントロールしようと無意識にしてしまいます。
これが第二段階です。

そして、周囲をもコントロールできなくなったとき、
むしろ自傷することに自分がコントロールされてしまうのです。
そうなる前に止めなければなりません。

自傷の「治癒的効果」が消えたとき、行為はエスカレートされ、自殺の危険性が高まるからです。
(Walsh, “Treating Self-injury” より)

長くなりましたので、後日その自傷行為への対策を
自分なりにまとめてみたいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

ふじわら先生

1980年6月26日生まれ。A型。 仙台市の学習塾「藤原進学塾」を運営しております。ボードゲーム「漁村においでよ!」「俺の街」「ぶたぶたこぶた」作者です。独自の楽しくアタマが良くなる知育パズル本も好評発売中。 自由でストレスのない生活を送るために、人生を楽しむための企画づくりを毎日のテーマとしております!