「民主主義ってなんだ?」SEALDsの功罪

sealds

2015年も残り少なくなり、流行語大賞にノミネートされている
「SEALDs」ですが、うちの塾でも、「民主主義ってなんだ?」というフレーズを
知っている生徒も多いです。

SEALDsが世間の注目を浴びたのは、安保法案の可決をめぐってのことですが、
多くの人たちが参加したデモは多くのニュースにも取り上げられましたね。

今回は、そもそもの発端となった安保法案に関することから、簡単な形ではありますが、
塾の先生なりに考えていたことをまとめていきたいと思います。

折り合わない主張

安保法案では主に、集団的自衛権の行使や自衛隊の活動範囲について議論されました。

賛成側の主だった主張は、
「一国で守るよりも、経済的で、より安全が確保されている」
「中国の脅威に対して備えないと危険だ」
といった現実的な問題に対するもの。

対して、反対側の主だった主張は
「集団的自衛権は憲法9条に違憲している」
「自衛隊が戦争に巻き込まれて、徴兵制もあるのではないか」
といった正当性を主張しています。

お互いの主張は平行線をたどり、結局は安保法案可決となったわけですが、
これらの主張というのは、なんというか別次元なんですよね。
現実的路線と、論理的正当性という2つの違う性質なわけで。
だから、相手の立場になって議論することができない。
国会中継を見ていて、そんな印象を受けました。

政治の本質は、相手の立場を理解しつつ、お互いの妥協点を探ることです。
今回の安保法案でも、民主党の議員から、妥協案も出ていたのにも関わらず、
党内で軽視され、一部では裏切者扱いされてしまったのは、悲しいことだと思います。
野党はただただ反対することだけが、仕事ではないというのに。

SEALDsとはなんだったのか

集団的自衛権を守る立場から若者デモのSEALDsが出現しました。
「戦争法案反対!」と分かりやすい形でデモをするグループです。

そう、分かりやすいということがこのSEALDsの功の部分です。
彼らが活動することで、多くの人が安保法案に興味を持たせたのですね。
SEALDsは多くの支持を集めるために、野党(社民党だったと記憶していますが)
が名付けた”戦争法案”という名前を片手に、危機感を煽りました。
結果、メディアでも取り上げられ、有名になり、日常生活でも議論される機会を得たのです。

彼らは”多数決による民主主義”を否定していますが、
多数決が万能でないのも確かなことです。少数派の意見は潰される危険性があり、また、
正しい情報を多くの国民が知らなければ、そもそもの前提が崩れてしまうからです。
かつて民主党が政権を取ったとき、そのマニフェストに踊らされた人も
数多くいたという歴史を考えれば分かりやすいことですが。

だからこそ、野党側は政党として、対案を出していくべきなのです。
国会議員がデモに一緒に参加したり、芸能人を国会議員にするべく活動したり、
総理大臣にクイズを出したりしている暇はないはずです。

それをマスコミは、それしか判断基準がないのかというくらい、偏った報道をする。
誤った世論やイメージを植え付ける結果になってしまいますよね。

仮想敵としてのSEALDs

堀江貴文さんことホリエモンは

「SEALDsデモに行ってることカミングアウトしたら絶対に採用しないわ。仕事できないと思うから。」

と発言した話がありましたが、私もまったくその通りだと思います。
うちの塾でもそんな発言をしたら、雇わないでしょうね。

思想の問題ではありません。戦争法案という名前自体が、扇動であり、
明らかにベクトルのかかった情報であるのに、それにホイホイと鵜呑みにしてしまう
軽率さと短慮さが目に余るからです。

そういう意味でSEALDsの罪の部分が存在します。
先ほども挙げた、野党側の国会議員、知識人など集団的自衛権反対派の立場の人に
利用されているのです。むしろ、集団的自衛権賛成側の人たちにも、
SEALDsを叩けばいいという風潮になってしまいます。
さながら、仮想敵のような扱いですね。

集団に対し、共通の敵を作れば憎しみをぶつけやすくなります。
主張が分かりやすくもなります。しかし、それではお互いを否定するばかりで、
根本的な解決にはなりませんよね。

まとめ

・安保法案議論は妥協案をそって寄り添うべきだった
・SEALDsの存在で政治問題がクローズアップされるようになった
・共通敵とみなす風潮は問題を解決の方向に持っていけない

…以上、つらつらと長い文章を並べてしまいましたが、
自分の反対の意見を持つ人を罵ったりする行為は建設的ではありません。
一人一人が自分の脳を使って、物事を判断しなければならないご時世なのかもしれませんね。

ABOUTこの記事をかいた人

ふじわら先生

1980年6月26日生まれ。A型。 仙台市の学習塾「藤原進学塾」を運営しております。ボードゲーム「漁村においでよ!」「俺の街」「ぶたぶたこぶた」作者です。独自の楽しくアタマが良くなる知育パズル本も好評発売中。 自由でストレスのない生活を送るために、人生を楽しむための企画づくりを毎日のテーマとしております!