塾講師を国家資格に?その狙いと背景を予測する

kokuban

塾講師を国家検定に 信頼性向上狙い17年にも

今までの塾講師は、教員免許などの資格が必要ないので、
しばしば、大手塾などではブラック企業の問題として挙げられていました。

大学生の扱いなどはそうですね。
実際、授業の時間を勤務時間と定義する一方で、
会議や授業の準備時間などは実質サービス残業となっている塾も
多かったというのが現状です。

こういった現状を省みて、信頼性を上げるためにも国家試験を導入する
というのが狙いでしょうが、ネットを見る限り、反対意見が多いですね。
うちでも国家資格になったとしても、その資格を取ったりはしないでしょう。

今回はこの反対意見とともに、その背景を考えていこうと思います。

現状の学校教育の否定

さて、日本は他国と比べても、たいへん塾の多い国です。
例えば中学3年生は、およそ8割の子が何らかの学習塾へ通っています。

なぜ塾に通うか。
いろんな理由があるでしょう。

学校の教育スピードについていけない。
受験に対応できるようにしたい。
高校大学と先取りした勉強をしたい。

それこそがそっくりそのまま、現状の学校教育の問題です。

このような問題が解消できれば、それこそ学習塾などいらないのです。

で、解消できないからこそ、学校教育の限界があるのですが、
そのような国が認定する資格・・・必要ですか?と僕は思います。

すべての教員が免許を持っているのに、質が保たれていると思いますか?
学校の教師で問題ある人はいなかったのですか?

個別指導の良さは何処へ行くのか

学習塾へ通うお子さんの中には、個別指導をお願いする方も増えています。

なぜ個別指導が人気があるのか。

うちでもお問い合わせいただきますが、
個人ごとにやり方を変えて欲しいという要望があるからです。

「公教育」は基本、生徒を平等に扱います。
それは、いい側面もあれば悪い側面もあるでしょう。

ですが、多くの塾さんですと、相手によってやり方を変えるのが普通です。
記事の例のようにクイズ形式にして相手を喜ばすのが
適切な子もいれば、厳しくやったほうがいい子もいます。

そういったことを審査できるとは到底思えません。
国家資格の1級や2級は授業風景をベテラン講師が採点するとかありますが、
何を持って合格とするのでしょうか。不透明すぎます。

営業マンと塾講師は区分すべき

僕が学習塾に勤めていた頃、
「夏期講習の動員が悪いから、授業中に声がけしてくれ」
とか毎回のように言われる度、うんざりしたものです。

僕個人としては、これも給料のうちだと自分を納得させていましたが、
営業マンとしてセールスするのは、好きではありません。

実際、誘う時のマニュアルもあるんですよね。大手塾さんにも。
「部活が忙しいと言われたらどう切り返すか」などですね。

独立してから幸いにも、そんなセールスをしなくても、
皆さんが通塾してくださるので感謝しております。

しかし、教えることに専念したいという気持ちの人も多いのではないでしょうか。

話は戻りますが、少子化が進んでいる以上、
国家資格など作らなくても淘汰されていく業界です。

これからの塾講師としてふさわしいのは、営業マンではなく
教えることに専念したい人でしょう。

ただ、企業側はそれに甘えて負担を増やすのではなく、
自由な裁量こそ、その教師が求めているものなのですね。

まとめ

・国家資格を定めるのなら、学校教育の不備を先に解決すべき
・最良の教え方は個人によって異なる
・塾講師を営業マンへとさせないでほしい

国家検定だから信頼できる・安定しているという価値観が
今の時代ですと古いかもしれませんね。

昔あった資格で、今は使えなくなった国家資格が
いくつあることか・・・前例はいっぱいあるのですね。

学習塾業界が利権の溜まり場にならないことを願っています。